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デール・カーネギーの『人を動かす』の著者と本書の内容を紹介

      2018/12/20

デール・カーネギーの『人を動かす』を読んだことありますか?
とってもいい本なので、組織の中で協力者を募りたい時とか、人間関係に悩みがある時に読んでみてはいかがでしょうか?

『人を動かす』は、1936年に発表されて以来、全世界で1500万部以上売り上げている大ベストセラー本ですが、本書をご紹介する前に、簡単に著者であるデール・カーネギーについてご紹介しましょう。

デールカーネギーってどんな人?

デール・カーネギーは1888年アメリカのミズーリ州に農家の次男として生まれました。

貧しい家庭環境の中、なんとか大学を卒業しますが仕事が定まらず転々とします。
通信教育の教材販売や精肉会社の営業といった人と接する仕事の他、役者も経験したそうです。
演劇の道で花を咲かせられなかった彼は、今度は中古車のセールスマンとして働きだしますが、これも長くは続きません。

結局たどり着いたのが「話し方講座」の夜間講座講師の仕事でした。
この講座が評判となり、カーネギーは経営者やビジネスパーソン向けに講座を開いたりラジオのパーソナリティーをしたりしました。

途中、第一次世界大戦や世界恐慌といった大きな社会情勢の変化がありましたが、それが上手く追い風となり、1936年に出版した『人を動かす』は大ヒット作となったのです。

その後人間関係の研究を目的とした「デール・カーネギー研究所」を設立し、欧米を中心に各地で講習会を開きました。この活動は1955年に彼が亡くなった後の現在も後継者によって74の国々で行われています。

私も知らなかったんですが、結構な苦労人だったんですねぇ。
だからこそ、説得力のある良書が書けたのでしょう。

著者の経歴を知ったうえで、『人を動かす』の内容をのぞいてみると、ずいぶん印象が変わってくると思いますよ。

『人を動かす』の内容について

本書の原題は『How to Win Friends and Influence People 』、直訳すると『友人を得て、人々に影響を与える方法』です。

つまり『人を動かす』とは『(良い人間関係を構築するために)人を動かす(方法)』ということなのですね。
邦題では「自分の利益のために他人をうまいこと操ってやろう……ブヒヒ」のように、どことなくあくどい雰囲気が漂いますが、原題のほうが柔らかく読みやすい雰囲気ですよね。
好みかもしれませんが?

さて、問題の内容は難しいことは一切なく、至って普通のことが書かれています。
以下の4点が大項目となり、それぞれ具体的な例があげられています。ざくっと説明しておきます。

①人を動かす三原則

ここでは人と接する上での大前提を紹介しています。
「褒める」、「認める」、「その人の立場になって考える」、ということです。
当たり前のことですが、これがとても大事なのです。
ビジネスにおいてのリーダーシップ論に通じるところがあります。

②人に好かれる六原則

笑顔を心がける、他者が興味を持つことに自分も関心を寄せる、といった内容です。
これは何となく男女の恋愛術にも通じるところがありそうですね。
ビジネスシーンでは「名前を覚える」ということが一番実行しやすく、かつ重要な部分に思います。

③人を説得する十二原則

ビジネス書としてはこの章が最も現実的で目標になる項目かも知れません。
向こうの「誤りを指摘しない」けれども(自分の)「誤りは認める」や、童話『北風と太陽』の『大陽』のように穏やかにいることを心掛け、相手の発言を引き出す、という仏のようなリーダー像を理想として掲げています。
社会人としてとても役に立つことが書かれているので、時間がない方はこの章だけでも目を通すといいかもしれません。

④人を変える九原則

この章では何と言っても「褒める」を推しています。
人間だれしも褒められて嫌な人間はいません。
褒めることで相手の気持ちをほぐし、喜ばせてからこちらに協力させる、というテクニックを説いています。
直接的に注意することなく暗に気付かせる、期待をかけたり激励する、等という方法も紹介されています。
大人だけでなく子どもへの教育にも活かせる項目です。

それぞれの章、節で実際のエピソードを盛り込んで丁寧に説明しているので、ビジネス書を初めて読む方にも読みやすいと思います。
全体を通して、『人を動かす』基本は「相手を立てる」ということのようです。
相手の立場を考え、敬い、それから自分の要望を伝え実行してもらう。
基本は相手ファーストで物事を捉えましょうということです。
けれどもいかにもゴマすりのような態度では向こうも嫌がります。
本書では相手がこちらのペースで動かされていると悟られずに実行することが大切だとも説いています。

『人を動かす』は老若男女みんなに読んでもらいたい一冊

カーネギーはこの本をまとめる前にいくつもの職に就いていましたが、基本的に接客業からは離れられませんでした。
また演劇を志す意外性もありました。
接客業と役者という全く関連性のない仕事のようにも見えますが、どちらにも共通することは「人を観察する」ということのように思えます。
彼は多くの場面で人を観察し、また自分を見つめた結果、この本をまとめるまでに至ったのではないでしょうか。
具体例が多々出てきますが、これも彼の観察眼の賜物なのでしょう。

紹介されている事例は著名な人物の成功例だけでなく、普通の人の体験談も出てきます。
読者がより簡単に目標を捉えられるようにしている点も本書の特徴に思います。

目次だけを見て「言いたいことは分かった」となる方も多いと思いますし、実際に読んでみて「もうわかったから」と言いたくなることもあるかもしれません。
なぜなら今まで散々聞いてきた&言われてきたことで基礎中の基礎だからです。
しかし、この基礎が簡単にできないからこそ人間関係は常に難しく私たちは壁にぶつかってしまうのです。
ビジネスで成功する85%は人間関係だとも言っていますが、逆に考えればそれだけ人間関係を良好に保つことが難しいということなのです。
全てを実行できなくても「こうすれば相手に嫌な思いをさせない」とわかっているだけでだいぶ違うと思います。

人と接し、コミュニケーションをするにあたっての基本事項が80年近く経った今でも変わらないというのは何とも興味深いです。
ビジネスシーンだけでなく、家族や友人といった身近な人間関係にも十分取り入れられる考え方が満載ですので、是非一度は読んでおきたい名著と言えるでしょう。

おまけ

知ってますか?
実は、『人を動かす』は、ビジネス書や自己啓発書のハシリなんですよ!

あらゆる自己啓発書の原点となったデール・カーネギー不朽の名著。
人が生きていく上で身につけるべき人間関係の原則を、
長年にわたり丹念に集めた実話と、実践で磨き上げた事例を交え説得力豊かに説き起こす。
深い人間洞察とヒューマニズムを根底に据え、
人に好かれて人の心を突き動かすための行動と自己変革を促す感動の書。
1936年の初版刊行以来、時代に合わなくなった部分を改良するなど、
折々に改訂が施されてきた現行の公式版。
『人を動かす』内容紹介

おまけでした。

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