PEST分析の進め方と手順をイラスト解説しました

2020/06/08
PEST分析の進め方と手順
PEST分析を行うときには、まず何のための分析なのか目的を再確認する必要があります。予め市場の変化に対する仮説を立てておくことも有効です。ここでは、PEST分析の基本的な進め方と手順について、ざっくり解説しましょう。
1. PEST分析の目的を理解する
自社の置かれた競争環境を具体化して今後起こりうる変化を予測・把握することで最良の戦略を描くことにつなげるためには、そもそも自社の課題、自社が属する課題といったものをおぼろげながらも認識しておくことが必要です。
そういった課題意識をもってPEST分析をすすめないと、ただの穴埋め問題を解いているだけになってしまいかねません。
基本的に、PEST分析の目的として以下のような事柄が考えられます。
- 市場の変化をつかみ事業機会につなげる
- 市場の変化を見逃さず、自社にとってのリスクに備える
2. PESTの情報を集める
目的が明らかになれば、今度は実際に情報を集めます。
P、E、S、Tの4つの要因について、できるだけ広範囲にわたって情報を集めます。
この段階では、情報の精査は行いません。
また情報は、関連する業界リーダーの研究開発の動向や市場調査レポートなども活用できます。
3. 分類する
集めた情報を活用するために、それぞれP.E.S.Tの4つの要因に分類します。
当初の目的を改めて確認し、仮説を立てて集め始めた情報を要因ごとに細かく検証します。このとき、自社にとって、都合の良いことと、悪いことに分けて整理しておくと、次の作業が楽になります。
4、示唆を出す
分類した情報を4つの要因について、「機会とリスクのどちらに該当するのか」を見極めます。
この段階が一番大切で、自社を取り巻く市場環境に潜むビジネスチャンス=機会とリスク=課題を明らかにすることで、より効果的なマーケティング戦略を打ち出すことができます。