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リーダーシップの種類を知りたいならレヴィンのリーダーシップの類型研究から

   

【リーダーシップ入門編】レヴィンのリーダーシップの類型研究

リーダーシップの種類や類型を研究した学者はたくさんいますが、その中でも有名な学者にアメリカの社会学者クルト・レヴィンがいます。

クルト・レヴィンは、心理学の専門家で、ゲシュタルト心理学を社会心理学に応用しトポロジー心理学を提唱した人です。

もともとベルリン大学で哲学と心理学の教授をしていた人ですが、第二次世界大戦前ドイツでナチスが政権を握ったため、ユダヤ人であったレヴィンは大学から追放され、アメリカに亡命しました。アメリカでは、様々な大学で集団力学などの研究をして「社会心理学の父」と呼ばれました。
そんな中、リーダーシップの種類を「専制型」、「民主型」、「放任型」の3つに分類するなど、リーダーシップの影響の研究や、集団の特性や意思決定の研究、そのほか変革マネジメントのモデルの研究など、様々な方面で多大な業績と影響を与えた人です。

今回は、リーダーシップ論の入門編として、そのクルト・レヴィンらがアイオワ大学で行った実験からもたらされた結果をもとに、リーダーシップの有効性を3つのパターンに分類した『リーダーシップ類型』について、簡単に述べてみたいと思います。

専制的リーダーシップ

専制的リーダーシップとは、部下や組織はリーダーからの命令によってのみ動くという考えを前提としたものです。目標設定から作業計画、スケジュール管理まで、組織におけるすべての行動にリーダーが関与するという考え方です。
リーダーによるトップダウンで物事が進むため、仕事量やパフォーマンスともに素早く結果を出すことが期待されます。

しかしこの環境が長く続くとしたら、どうなるでしょうか?
リーダーの意見に反対したいメンバーがいても、その意見やメンバーの意思は無視され、しまいにはリーダーへの不信感につながりかねません。またリーダーの個性が全面に出るので、時にとんでもない方向に舵を切る可能性もあります。

よってこの専制的リーダーシップは、組織が未成熟なメンバーのみで構成されている場合や、危機的状況にさらされ緊急を要する組織が一時的に強力なリーダーシップが必要な場合など、限られた場面で有効性を発揮します。

自由放任的リーダーシップ

自由放任的リーダーシップとは、部下1人1人がそれぞれ目標を設定し管理する、言うなれば部下任せのリーダーシップです。部下や組織の取るべき行動に関して、リーダーは一切関与せず、部下たちの自由な発想と奔放なやり方で組織を運営します。

組織のメンバーそれぞれに高い専門性がある場合、具体的にはメーカーの研究開発部門といった組織ではこの考え方が上手く機能するでしょう。普通の組織では憚られる考え方や作業方針も、この理論においては各々がリーダー兼メンバーなので、個々の能力を最大限に生かすことができます。

ただし一般的な組織ではあまりにまとまりに欠け、チームワークが保てないことが考えられます。また個人で目標を設定するので、モチベーションの維持が困難になり効率が悪化することが懸念されます。

民主的リーダーシップ

民主的リーダーシップとは、作業に関わる方針や目標といった組織で決定すべき事項にメンバーの意見を取り入れ、具体的な作業手順や計画についても各々の裁量に委ねるという考え方です。

リーダーは議論の場を設け、そこで意見が出されるようメンバーをサポートする役目をします。
組織全体の目標にも個々の意見を組み込むので組織に協調性や一体感が生まれます。作業手順や計画を個々の裁量に任せていることから、専制的リーダーシップより生産性は低くなるかもしれませんが、中・長期的に見るとこの考え方の方が組織の円熟度が増し、組織全体の士気が高まるでしょう。

レヴィンのリーダーシップの類型の研究 まとめ

いかがでしたでしょうか?読んでいて納得性が高いと思われたのではないでしょうか?
具体的には、どれか一つの形を継続してとるのではなく、組織が未成熟な時は専制的リーダーシップを、時期と組織に応じて自由放任的リーダーシップと民主的リーダーシップをというように、状況に応じた使い分けが有効でしょう。

レヴィンの研究の後、様々なリーダーシップの類型や種類の研究も進み、様々なリーダーシップのタイプが出てくることになりますが、いずれにしても、一つのリーダーシップのタイプに固執するのではなく、環境や状況に応じて柔軟に使い分けできることが、重要なのではないでしょうか?

お役に立てたでしょうか?

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