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リーダーシップとは何か?コンセプト理論と5つの行動パターンを解説します

      2018/11/09

コンセプト理論とは何か?

リーダーシップとは、誰にでも習得できるスキルですが、リーダーシップとは誰が発揮しても同じ行動パターンになるものなのでしょうか?あるいは、置かれた環境によって異なるものなのでしょうか?
今回は、このような疑問に答えるために、リーダーシップの行動パターンについて紹介したいと思います。

結論から言うと、リーダーシップのあり方には企業や組織を取り巻く環境や状況に応じて様々な種類があると考えられています。ここで紹介するのは、そのビジネス環境や組織の状況によって変化するリーダーシップを具体的なパターンに落とし込んで研究した『コンセプト理論』という考え方です。
ここではその代表的な5つのパターンを紹介します。

1. カリスマ型リーダーシップ理論

企業のカリスマ、と聞いて思い浮かべる人と言えば、多くの人がApple社の元CEO スティーブ・ジョブズ氏を思い浮かべるのではないでしょうか?日本ではセブン&アイホールディングスの元CEO 鈴木敏文氏などがあげられると思います。

リーダーとなる人物の圧倒的なカリスマ性、冷静に状況を分析する力、熱をもって行動する姿のをあわせ持つことで企業を業界トップにも押し上げる力を発揮する、という考え方がこの『カリスマ型リーダーシップ理論』です。

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ただし、とても強力な力で組織を引っ張るというこの考え方には欠点もあります。
強烈なリーダーシップが働きすぎると、その力の下にいる人たちの自主性が失われる可能性が高くなります。一気に組織をトップに導く一方、一人のリーダーに依存する時間が長くなるほど次世代のリーダーの育成問題に悪影響が出かねないという短所があることも留めておきましょう。

2. 変革的リーダーシップ理論

ニュースや新聞等で企業の業績がV字回復した、なんて話を聞いた事はありませんか?
一度落ち込んだ業績を持ち直した企業にはこの『変革的リーダーシップ理論』が働いたと考えられます。変革的リーダーシップ理論とは1980年代から考えられてきている理論で、「経営危機に陥った企業を大胆な変革方法で回復させる」といった、組織を劇的に変化させる場合に発揮される力のことです。

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先に述べた『カリスマ型リーダーシップ理論』に似た雰囲気のあるこの理論ですが、少々異なる部分があります。リーダーは目標達成のための明確なビジョンを持ち、それを自分一人で背負うのではなく組織全体に浸透させます。
リーダーの考えたビジョンのために何をすべきか、組織内で自発的な活動をするように促すのがこの理論でのリーダーの仕事です。
明確なビジョンを組織全体で共有し、全体で行動することがこの理論の大事なポイントです。

3. サーバント型リーダーシップ理論

「サーバント」とは和訳すると「奉仕者」を意味しますが、ここでは「支援者」という意味合いが適当かと思います。
『サーバント型リーダーシップ理論』とは、ビジョンやミッションの最終意思決定はリーダーが行いますが、リーダーは組織のメンバーを支援し手助けする立場で目標達成を目指すという考え方です。

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リーダーが一方的に組織を動かす支配的リーダーシップに比べ、この理論では部下が発言・提案・行動しやすいことが大きな特徴です。コミュニケーションが円滑になる可能性が高いこの理論ですが、リーダーは「支援者」であって「部下の言うことを何でも聞く」という意味になってしまってはいけません。
部下とリーダーの距離が近くなりがちなこの理論ですが、締める部分はきちんと締める、メリハリがリーダーに求められる考え方です。

4. EQ型リーダーシップ理論

ビジネスの上では「感情を抜きに」「知識や知性が重要で感情は不要」と言われることが多々あります。
『EQ型リーダーシップ理論』はそれとは真逆と言えるかもしれません。「EQ」とは「こころの知能指数」と言われ、このEQをリーダーシップの考え方に利用したものがEQ型リーダーシップ理論です。

これは「人間の感情は本来知性よりも強いものであり、自分と他人の感情を深く理解した上でそれを管理し組織運営に反映させていく」という考え方です。感情面の知性、つまり「この人なら信頼できる」「この人と一緒に働きたい」と思わせる人間性がリーダーに求められる特性といえます。

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リーダーには組織のメンバーの気持ちを理解するだけでなく自分自身の感情のコントロールも必要です。部下が気持ちよく働くために、リーダーには部下の気持ちに寄り添い、お互いの気持ちのコンディションを管理することが求められます。組織全体の雰囲気を良くしていくことで結果を出す、というリーダーシップの形は理想的でありますが、ただ闇雲に部下を甘やかしたり優しくしたりという間違った行動にもつながりかねないところは注意が必要です。

5. ファシリテーション型リーダーシップ理論

組織のメンバーから自主的に意見を引き出す、『ファシリテーション型リーダーシップ』というものがあります。
「ファシリテーション」とは「会議でメンバーの発言や参加を促し、それをまとめ、生産性をあげること」と言われています。要は会議の議事進行だったりまとめ役だったり、中立的な立場で判断する係と言えると思います。

そんな仕事をリーダーが組織運営の中で行う、という考え方が『ファシリテーション型リーダーシップ理論』です。
リーダーは自分の地位や権利を乱用せず、「あなたならどうしますか?」「あなたならどう考えますか?」とメンバーに問うことでメンバーには組織に参加している意識が、リーダーには自分だけでは思いつかない案が生まれることでしょう。

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自発的な組織が作られることがメリットのこの理論ですが、反面、リーダーが優柔不断で全て部下に丸投げになってしまうことの無いよう、リーダーは「何を決めるための場なのか」「どんな目標を達成したいのか」というビジョンやミッションの明確な方向性を持つ必要があります。

コンセプト理論 まとめ

コンセプト理論とは、集団やビジネスの外部環境、社内の内部環境の状況によって最適なリーダーシップのあり方は異なるという前提にたって、リーダーシップのパターンを研究したものです。
環境や状況ごとに様々な理論がありますが、今回は、代表的な5つのリーダーシップのパターンをご紹介しました。

  • カリスマ型リーダーシップ理論
  • 変革的リーダーシップ理論
  • サーバント型リーダーシップ理論
  • EQ型リーダーシップ理論
  • ファシリテーション型リーダーシップ理論

リーダーシップを発揮したいとお悩みであれば、一度自分の置かれた環境と自分の性格にあったリーダーシップは何か?そしてどのようなパターンが最適かを考えてみるのもいいと思います。

いかがでしたでしょうか?お役に立てたでしょうか?

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