TOEICは正しい学習方法で継続さえすることができれば、誰でも必ず高得点を取ることができるテストです。
しかし、こんなことを言ってしまったら、「私が点数が低いのは自分の能力のなさのせい?」とか「誰でもできるのに、自分だけできないってことは、心が弱いから?」とますます自分を責めてしまうかもしれません。
でも安心してください。けっしてそんなことはありません。
誰だってきっと継続して学習できるようになりますし、かならず高得点を出すことができるようになります。
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とは言っても、気休めだけ言っても意味がありません。
そもそも、継続して学習することさえできれば高得点が狙えるテストなのに、どんなにがんばっても400点台のまま伸び悩む人がいるのはなぜなのでしょうか?
TOEIC400点台で伸び悩んでいる人と、高得点の人のいちばんの違いっていったい何なのでしょう?
それは、ずばり継続して学習できる心構えと仕組みをわかっているか、わかっていないかの違いです。
TOEIC初心者なら、400点台でもいいんです!伸びなくて当然なのです!
そもそも、TOEICはそもそも初心者であればあるほど壁が高く、モチベーションが落ちやすいテストです。
[audible]
考えても見てください。TOEICとは、そもそも「不特定多数の人が同じテストを受けている」テストなのです。
すべての受験者に同じ単語を使って出題されるということは、初心者になればばるほど知っている単語は少なくなり、高得点者になればなるほど、知っている単語が多くなるということです。
個々人の実力に応じて理解できる単語の数が違うということですよね。
このように、レベルに応じて出題範囲が決まっている学校の英語テストとは、テストの構造がまったく違うのです。
どんな人でも、知らない単語をつかったリスニングを延々聞かされて、理解できずに自己嫌悪になったり、知らない単語だらけの長文を読めなくて落胆していては、英語学習が継続しないのは当たり前だと思いませんか?
最初はやる気に満ちていた英語学習初心者が、次第に継続しなくなっていく一番の理由は、楽しくないからです。
逆に言えば、初心者がこの壁さえ乗り越えてしまえば、あとは知っている単語がたくさん出てくる「楽チン」なテストになります。
初心者にとって、この最初で最大の壁を乗り切れるまで継続できるかどうかが、実は成功への分かれ道なのです。
心構えとして、「TOEIC初心者は点数が伸びるまでに時間がかかるのは当たり前」「だから、点数が伸びなくても必要以上に落胆しない」と思えるかどうかにかかっています。
だって、あなたのせいじゃないんだから。TOEICがそういう仕組みになっているのですから。
初学者にとっていちばん最悪なのは、諦めてしまうことです。
続けていれば必ず急激に点数はのびるので、しばらく伸びなくても、なんとか自分をだましながらでも続ける工夫が必要なのです。
続けられる「心」の仕組みと「やり方」理解しましょう!
MBA留学時に経営管理論を学んでわかったことですが、人が何事かを(英語でも、ダイエットでも、ブログでも)継続できるには、モチベーションが必要です。
そして、そのモチベーションを維持するには、本人のやる気なんかよりも、むしろ目標に対して「成果が見えること」、「到達可能だと思えること」、「到達への道筋が見えていること」の3つが必要だということを理解しておくことが重要です。
TOEICで高得点を目指したり、英語を字幕なしで見ようと思ったり、原書をすらすらと読んでみようと思ったことがある人なら誰でも、あまりの壁の高さに愕然としてモチベーションが一気に下がった経験があると思います。
わたしもそうでした。私は以前MBAを取得しようと思い立って、TOEFL(TOEICではありません)を受験した後に、留学に最低必要な点数の約半分程度にしか届かなかったことがわかったときに、絶望のふちに落ちてしまいました。
どんなにやる気がある人でも、目標が達成できるかどうかもわからず、達成する方法もわからず、さらに到底達成できそうもないとしたら、始めのうちはどんなにやる気に満ちていたとしても、かならずモチベーションはなくなってしまうものなのです。
これは誰かが悪いとか、本気度が足りないとか、精神的に弱いとかそういうことではないのです。
ただ、心構えとやり方が間違っていただけなのです。
だから、正しいやり方さえ守って、学習さえできれば、おのずと継続できるようになってきます。
その正しいやり方というのは、①努力の成果が見えること、②到達可能な目標を設定すること、③到達する道筋が見えていることです。400点台で伸び悩んでいる方は、この3つはありますか?どうでしょう?ぜひ振り返ってみてください。
TOEIC400脱出への仕組み ①努力の成果が見えること
いちばん重要なのは、まず努力の成果が見えることです。努力の成果が見えることで、自分のアクションに対するレスポンスが得られます。だれだって、無反応な相手に対して示す行為は苦痛以外のなにものでもありません。会話も一緒ですよね。
だから、まずは自分のアクションの結果を得られる仕組みづくりが大切なのです。
私がやった方法は、単語帳でした。
たとえば、TOEIC600点を目標とした頻出単語テキストを買ってきて、わからなかった単語をノートに書き取って覚えていく方法でした。
単純なやり方に見えるかもしれませんが、明らかに知っている単語がノートに増えていくので、モチベーションが高まるのと同時に、ページ数が増えていくと「ここでやめてはもったいない」という気になって、自然と継続できるようになっていきます。
このように目に見えて、努力の成果がわかる仕組みづくりは結構有効なものです。
またリスニング教材についても、音読したページ数をカレンダーやグラフで積み重ねていくなどの工夫も結構面白いです。
自分で工夫してつくったグラフや手作りのカレンダーは、愛着がわくものですし、毎日書き加えることで「今日も一日がんばった」という気持ちに慣れるものです。
これまで単語帳を見るだけだったり、リスニング教材を聞き流すだけだったという人は、だまされたと思って試してみてはいかがでしょうか?ちょっとした工夫で、きっと継続できるようになると思いますよ。
[weblio]
TOEIC400脱出への仕組み ②到達可能な目標を設定すること
次に必要なことは、「きっと到達できる」と思えることです。あまりにも高すぎる目標(いきなり原書を読むとか、全問正解を目指すとか)を設定してしまうと、到達できなかったときにもう二度と立ち上がれないほど落ち込んでしまったり、途中で諦めてしまうものです。
だから、まずは手に届きそうな目標設定が肝心なのです。不完全な自分を許す余裕も必要です。
TOEICの高点数を目指している人が目標設定すると、どうしてもテストの点数になってしまいますが、それはあまり良いアイデアではありません。テストを受ける回数が限られることと、どうしてもテストとテストの間が長くなってしまうし、テスト結果もすぐに見れないからです。
私は、毎日でも確認できる方法をお勧めします。私がやった方法は、音読する回数でした。
ここでは述べませんが、音読は、リーディングだけではなくリスニングにとっても、非常に効果的な学習方法ですが、私は毎日音読したページ数と、どれだけ早く読むことができたかの時間を計測してメモを取っていました。
そこで、一日の2時間の学習で音読するページ数と一ページあたりの速度が、昨日よりも改善できるように目標設定したりなどしていました。
ここで重要なのは、繰り返しますが、かならず「到達可能な」目標にすることです。また、到達できたら自分にご褒美を挙げるのも効果的です。
TOEIC400脱出への仕組み ③到達する道筋が見えていること
さいごに、到達への道筋が見えていることが必要です。闇雲に努力していては、自分が満足する成果が得られるまでに時間がかかりすぎてしまいます。そうなると、継続のモチベーションは落ちてしまうでしょう。
だから、正しいアプローチを知って、ゴールに向かうことが重要なのです。
私がやった方法は、次の通りです。
・単語数を増やす
当たり前ですが、知らない単語は読めないし聞き取れません。
だから、知っている単語数を増やすことを第一優先にしました。
・聞き取れる単語を増やす
単語を覚えるだけでは聞き取れません。
また、自分が話せない単語は聞き取れない。
正しく発音できるよう心がけました。
・速く読めるようになる
TOEICは時間との勝負です。
頭の中ですばやく処理できるために、
英語を語順の通りに理解するようにしました。
理屈から考えると、上のやり方が正しくできさえすれば、高得点は狙えるはずです。
実際、私はこのことを念頭におくことで、高得点を獲得できたので、間違っていなかったと自信を持っていえます。
このように、TOEICを継続して学習するためには、到達可能な目標を設定し、到達する方法を理解し、努力の成果を把握することが肝心なんです。
英語の理解力を高めるには、音読で速読することが有効です!
UpCurrentEnglishでは、TOEICを意識したオリジナル問題で、実際の速読力を測定することができます。
測定後、速読スピード(WPM)を判定し、予想スコアやおすすめの勉強方法が表示されます。
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さいごに
TOEIC400点台の人にとって、点数が伸びない時間が長かったり、聞き取れない単語やわからない単語がしょっちゅう出てくると投げ出したくなってしまう気持ちは、よくわかります。
でも、継続すればかならず点数は伸びるものです。
ここで書いた心構えは、気休めにしかならないかもしれませんが、自分自身で体験した紛れもない事実です。
すこしでもお役に立てれば幸いです。
著者情報
工学系の大学を卒業後、大手通信キャリアでシステム開発、データ分析、マーケティング支援に従事。私費MBA留学し戦略コンサルファームに勤務。その後大手通信メーカーで新規事業立ち上げを10年以上。専門は新規事業立案、イノベーション、マーケティング全般。PEST分析やSWOT分析などのビジネスフレームワークの研修講師も担当。その他スキルに英語、ウェブ開発、動画制作なども。ブログは10サイト以上/ウェブサービスもいくつか開発経験あり。英語はTOEICは955点保持。結構変わった経歴だと思っています。詳しくはプロフィールをどうぞ。