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自分にあったリーダーシップスタイルを見つけるための考え方をまとめました

   

あなたのリーダーシップスタイルは?

リーダーシップには、幾つかのスタイルがありますが、自分にあったリーダーシップスタイルを見つけるための考え方をまとめました。
ここでは代表的なスタイルとして、以下の3つのリーダーシップスタイルを見ていきます。

  • ダニエル・ゴールマンの「6つのリーダーシップスタイル」
  • サーバントリーダーシップと支配型リーダーシップ
  • PM理論でわかる4つのリーダーシップタイプ

ダニエル・ゴールマンの「6つのリーダーシップスタイル」

リーダーにとって大切なことは、メンバーの持っている力をいかに発揮させるかという視点です。最も影響力のある経営思想家トップ50に入るダニエル・ゴールマンは「こころの知能指数」がリーダーとしての成功には不可欠としています。またゴールマンは次のような6つのリーダーシップスタイルを示しました。自分に合っているのはどのスタイルなのか、知っておくと良いでしょう。参考にしてください。

1.ビジョン型(Vision Leadership)

リーダーが夢を持ち、その夢に向かって周囲を動かすというスタイル。このスタイルではリーダーは、明確な信念と価値観を持つことが求められます。理想論だという不満が上がりがちですが、変革が必要な場合や組織の急成長している時には有効なリーダーシップのあり方です。メンバーに方向性を示したい時にも有効です。

2.コーチング型(Coaching Leadership)

メンバーの実力を伸ばしながら、発揮しうる可能性を目論みそれを組織の目標としていくスタイル。このスタイルでは、ここのメンバーの性格や特徴を深く理解していることが重要となります。専門分野でもリーダーはメンバーを指導しうる能力が求められます。メンバーとのコミュニケーション能力も欠かせないリーダーシップスタイルです。メンバーの成長を待つ必要があるので、短期的な結果を求める場合には不向きです。将来的な理想の実現を目指します。

3.調整型(Democratic Leadership)

意思決定の段階にあってもメンバーの提案を受け入れるスタイルです。常に同意を得ながら、合意のもと進めるやり方なので変革が難しい面があります。リーダーにはメンバーの感情の動きを読み取る能力が求められます。利害関係が入り混じっているとか、行き詰まり感がある場合には有効なリーダーシップスタイルです。メンバーの意見やアイディアを広く発掘する可能性も出てきます。デモクラティックとつくように、意見を広く集めながら仕事を進めます。

4.仲良し型(Affiliative Leadership)

仲良しという表現には語弊がありますが、周囲と同じ目線に立ちメンバーからの信頼を得て友好的に物事を進めていくスタイル。リーダー自身の弱みをメンバーに補ってもらうなど、文字どおり仲良い友人のようなリーダー。このスタイルではメンバーの能力が確立されていて自立している必要があります。最終的な決断はリーダーがする必要があるのは当然で、その時に「いい人」でいるだけではなく越えるべき壁をリーダーの力で越える能力も求められます。

5.ペースセッター型(Pacesetting Leadership)

メンバーに対し細かい指示をしないのが特徴で、職人のようないわゆる「後ろ姿で導く」リーダーシップスタイル。リーダーの実力が明らかにメンバーより秀でていることが求められます。また、そのことを自他共に認められている場合に有効です。メンバーのやる気や目的意識が低いグループの場合は、逆効果になりやすいスタイルです。

6.指示命令型(Commanding Leadership)

リーダーが常に引っ張っていくスタイルで、強制的であり指示命令も細かくなされるのが特徴です。メンバーは命令されたことだけをすればよく、自主性や自ら開発していくような能力は身につき難い傾向にあります。。単純作業やすでに業務効率の良い作業では短期間で結果を生みやすいスタイルです。人間的にそりが合わないなど、メンバーが離職してしまう確率も高くなります。

部下に奉仕するサーバントリーダーシップ

ここまで見てきた6つのリーダーシップスタイルとはちょっと違った視点のリーダーシップスタイルとして、ロバート・グリーンリーフが提唱したサーバントリーダーシップがあります。

ロバート・グリーンリーフは教育コンサルタントとして応用倫理研究センターを創設し、サーバントリーダーは「フォロワーに信頼されていて、まず人々に奉仕する」としました。
つまりリーダーは、メンバーに奉仕しつつメンバーを導くことを説いているんですね。となみに、ピーター・ドラッカーはグリーンリーフを「私が出会った中で最も賢い人」と称賛したそうです。

そもそも「サーバント」とは、「使用人」「召使い」という意味ですが、リーダーがあたかも部下に対して給仕するかのように接し、第一に組織のメンバーが持っているスキルや能力を最大限に発揮することで最高のパフォーマンスができる方法を考え、その環境づくりに全力をかけるリーダーシップです。

支配型リーダー

サーバントリーダーシップが提唱される前までは、日本においてリーダーシップスタイルといえば、いかにして部下を支配しコントロールするかに力点を置いた「支配型リーダーシップ」でした。
支配型リーダーシップは、リーダーが様々な方法をとって半ば強制的に、リーダーがもつ思想や価値観を浸透させ、部下に自分が理想とする行動をとらせるようにさせるようなリーダーシップ像でした。

上位下達の意思決定プロセスで部下を管理し、行動すべき事柄を指示命令する事で組織をマネジメントしてきたのです。
このようなリーダーシップスタイルは、事業環境に変化がないようなビジネスであれば効率的な意思決定を下すことができるので機能しますが、たとえば新規事業を立案する部門やビジネスの環境変化が激しくなってきた市場では、支配型リーダーはトレンドに追いついていくことはできません。
このような環境変化が激しくなってきたこともあり、近年は、支配型リーダーシップと対照的なリーダーシップスタイルである「サーバントリーダーシップ」が注目されるようになってきました。

サーバントリーダー

上述の通り、サーバントリーダーシップでは、部下に給仕するような「奉仕」の精神をもって組織を運営します。
そういった考え方に基づいて、リーダーとメンバーのお互いの信頼関係の構築を最優先事項とし、部下が本音を発言しやすいように働きかけ、部下が話しかけてきたら真摯に傾聴し、協力をおしまない態度で接し、実際にサポートしながら組織全体として最高のパフォーマンスの発揮を目指します。

メンバーが自律的に判断し、行動をとれるようにするために、メンバー各自がモチベーションを持てるような働きかけをするためには、部下やメンバーが失敗したときの態度が最重要となります。失敗は成長を支える投資だと考え、モチベーションを維持するために許容するような姿勢と態度を示すことが何よりも重要です。

このようなアプローチによってメンバーが自律的に行動するように変化をもたらし、組織全体の生産性を向上させるのです。

PM理論でわかる4つのリーダーシップタイプ

リーダーを2つの機能で4通りに分類したPM理論があります。心理学者の三隅二不二によって提唱されました。Pは職務遂行機能(Performance)、Mは集団維持機能(Maintenance)を表します。三隅はリーダーシップを職務遂行能力と集団維持能力の2つの組み合わせでPM型、Pm型、pM型、pm型の4つに類型化しました。

4つのタイプは次のようになります。

1.PM型

PとMの両方の機能が大きいので、リーダーとして理想のタイプとされています。文字どおり目標達成のためのパフォーマンスとグループ全体をまとめるメンテナンス能力に優れています。つまりグループ内の関係が良好なため、生産性も高くなることが期待できます。

2.Pm型

Pが大きくMが小さいタイプです。目標達成のための職務遂行能力はあるものの、人心掌握が苦手なタイプ。メンバーの関係がうまくいかなくなることもあり、グループがうまくまとまらない傾向にあります。

3.pM型

pは小さくMが大きいタイプです。グループ内の人間関係は良好ですが、目標の達成能力があまり高くありません。業績の向上がうまくいかないので、メンバーのやる気を引き出すことに問題を抱えがちです。

4.pm型

pmともに小さいタイプです。目標達成能力が低いだけではなく、メンバーをまとめる能力も弱いです。業績面では常に問題を抱えています。メンバーにとっては、このタイプのリーダーに当たってしまうと不運としか言いようがありません。

リーダーシップスタイルを見つけるために まとめ

さて、これまで、自分にあったリーダーシップスタイルを見つけるための考え方をまとめましたが、いかがでしたでしょうか?

  • ダニエル・ゴールマンの「6つのリーダーシップスタイル」
  • サーバントリーダーシップと支配型リーダーシップ
  • PM理論でわかる4つのリーダーシップタイプ

それぞれのリーダーシップスタイルには、それぞれの特徴といくつかのメリット・デメリットがあるものです。
自分の置かれた環境や、自分の性格などにあわせて、どのリーダーシップスタイルがいいのか、いちど考えてみてはいかがでしょうか?

今回の記事がお役に立てれば幸いです。

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