ビジネス英語でいちばん重要なこと
日常的に英語でビジネスをするのであれば、会話などのやり取りの中で、自分が知りたいことを伝えたり聞き取れたりする必要がありますが、そもそもそのためには自分が伝えたい言葉そのもの、つまりビジネスで使われる単語を知っていないと何も始まりません。
当然ですが、日本語では日常的につかっている用語でも、英語での用語を知らなければ、聞き取ることも読むこともできません。
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だから、ビジネス英語を身につけるには、ビジネスで使われる専門用語を知ることがもっとも大切なことです。でも、一般的な言葉とは違って、専門用語の場合はどうやって専門用語を探せばいいのでしょうか?和英辞書をつかっても同じ意味の単語がいくつも出てきたりして、ただしい単語を使っているのかどうか、わかりにくいときもあります。また、いちど辞書で調べた単語でも繰り返し覚えないと、すぐに忘れてしまうものです。
いちど覚えた単語をできるだけ忘れないようにするためには、繰り返し覚えなおすことが重要です。でも、単語帳をつくったりするのは億劫だし、手間も時間もかかりますよね。
では、英語でのビジネス用語を身につけるいちばんよい方法は何でしょうか?
私のお勧めは、海外のビジネス・サイトを見ることです。
[audible]
次に出てくる単語を予測できるようになる
ビジネス英語にかぎらず、英語の力を身につけるには、実は、次にでてくる単語を予測できることが重要です。
自分が予測していた単語が出てくれば、文章の理解が早くなりますし、心の余裕もでてきます。
逆に自分が知らない単語がでてきたり、予想外の流れになったときに、人の頭は混乱して聞き取れなくなったり読み取れなくなったりするものなのです。これは日本語でも同じですよね。
だから、展開を予測しやすい自分の得意分野や業務に関係しているサイトであれば、比較的理解がすすむはずです。
文脈に沿って読んでいけば、きっと単語のイメージも持ちやすいはずです。
たとえ正確な意味をわすれてしまっても、なんとなく「こういうニュアンスだったかな」と感じることができるようになります。
私は、経験上このような「ニュアンスはわかる」感覚こそが、単語が身についていく重要なステップなのだと思います。
新しい発見がある、最新情報を入手できる
また、あたらしいビジネスチャンスを見つけるために海外のサイトで情報収集する、という意味においてもおおきなメリットもあります。まだ社内でだれも知らないアイデアを自分の仕事に生かすことができれば、評価アップにつながることでしょう。自分の携わっているビジネスの課題を解決するきっかけになるかもしれません。
また、自分がすでに知っていることが日本でニュースで紹介されたりしたときには、ちょっとした優越感にひたることもできるかもしれませんね。
ちなみに、私の専門分野は新規事業ですが、Feedlyに入れたりして毎日見ているサイトを一部ご紹介しておきます。
entrepreneur
Forbs
Inc
VentureBeat
いつの間にか英文の拒否感を克服できる
私はこの「海外サイトを毎日見ること」を、とくにMBA留学を考えている人におすすめします。
海外のビジネス・スクールでは、あたりまえですが英語で授業を受けます。授業自体はリスニング力や英語で議論できる力があればいいのですが、私が苦労したのは授業までに出される課題図書の読み込みでした。
おそらくどこのビジネス・スクールでも、課題図書は日本の大学と同じで教授が指定する教材を、学内の書店で購入すると思いますが、当然日本語の書籍は売っていません。したがって、原書で読むのが当たり前です。
私は、TOEFLの必要点数は当然超えていましたが、それでも原書を読み込むのに死ぬほど大変な思いをしました。できれば留学前までに原書を読めるリーディング力をつけておきたいとことですが、これは海外サイトを毎日みることで、自然と身につけることができるのです。
もちろん、ビジネス関連の書籍ででてくる用語がちりばめられていますので、原書ではじめて出てくる単語もすくなくなっているはずです。
原書が読めるようになるのは、MBA留学を目指すかただけの特権ではありません。
英語力というと英会話力と思っている方も多いと思いますが、私は原書をよめることも英語力を鍛えることの大きなメリットだと思います。
そもそも原書で読めるようになるのを目標としている方も、たくさんいると思います。原書で読むことは日本語訳の書籍で読むのとずいぶんニュアンスが変わってくるものです。私も、今でも映画になった原書や海外文学を原書で読んでいますが、楽しみながら英語を勉強できているので一石二鳥だと思います。
しかし、いきなり原書を買うのは気が引けるものです。私も留学前に原書(『A Night to Remember』※タイタニックです)を買って勉強しようとしてみましたが、挫折しました。
英文に慣れるには慣れが必要です。日本語と文法が違うので返り読みをしていると、どうしても億劫に感じたり、知らない単語でぶつかると気持ちがおれてしまうこともしばしばありますよね。それも海外サイトで読みなれていると、自然と英文に対する拒否反応も克服できるようになっています。このように、幅広いかたがたにもおすすめの勉強法だと思います。
知らないうちに反復練習している
いきなり海外のサイトはハードルが高いよ!と思う方も多いと思いますが、やる前から自分でハードルを高く設定する必要なんてありません。
難しいとおもえば、最初は段落ひとつだけ読むことから始めればいいのです。サイトを見ているんだから、わからない単語がでてきても、すぐにネットで検索できますし、無理して覚えようとする必要はないのです。だから、すぐ忘れてしまっても自分のことを責めないでください。(私は単語を忘れてしまうと、いつも自分のことを責めていました・・・。)繰り返し同じ単語にであうことで、かならず覚えることができます。
構文がむずかしければ、すっ飛ばしてもいいと思います。
たとえ始めのうちは、ひっかかることが多くても、同じ単語が繰り返しでてくるにしたがって、次第に同じ単語では引っかからなくなっていくはずです。そうしているうちに(おそらく数ヶ月で)、スムーズに読み進めるようになっているでしょう。
毎日、毎日ビジネスサイトを見ることで、知らないうちに反復練習をしているというわけです。
TOEIC800点程度の点数を目指す人であれば、毎日海外のサイトを見るだけでも、必要な単語は十分覚えられるはずです。
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著者情報
工学系の大学を卒業後、大手通信キャリアでシステム開発、データ分析、マーケティング支援に従事。私費MBA留学し戦略コンサルファームに勤務。その後大手通信メーカーで新規事業立ち上げを10年以上。専門は新規事業立案、イノベーション、マーケティング全般。PEST分析やSWOT分析などのビジネスフレームワークの研修講師も担当。その他スキルに英語、ウェブ開発、動画制作なども。ブログは10サイト以上/ウェブサービスもいくつか開発経験あり。英語はTOEICは955点保持。結構変わった経歴だと思っています。詳しくはプロフィールをどうぞ。