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PEST分析の意味と存在意義と分析する必要性について解説しました

      2018/08/01

PEST分析の意味と存在意義

以前、PEST分析は、やり方によっては、大変作業量が多く、迷走してしまう危険性が高いフレームワークであることを解説しましたが、PEST分析の意味(用語としての意味だけでなく、分析をやる意味)と概要について、ここで触れておきたいと思います。

PEST分析の用語としての意味

PEST分析の用語としての意味は、このサイトだけでなく、さまざまなサイトでも紹介されていると思いますが、簡単にいうと、外部環境を洗い出し分析するためのフレームワークです。
世の中にあふれている既知の情報から、現在だけでなく将来の自社の経営に影響を及ぼす可能性があることは何か?といった要因を判別し、分析するためのツールです。

PESTとは、政治(Politics)、経済(Economics)、社会(Social)、技術(Tchnology)の英語の4つの頭文字ことで、外部環境をこの4つの視点で分析します。それぞれの視点から、自社になんらかの影響を与えると考えられる情報を収集し、整理し、どのような影響があるのか、今後どのような変化が予測されるのかといった示唆を出すことが求められます。

外部環境といっても様々ですが、とりあつかう情報は前述のとおり「外部情報」です。
外部情報とは、企業を取り巻く社外の情報のことですが、その外部環境にしても、様々あると思います。たとえば、顧客との取引情報や、仕入先から購入するある部品の価格情報なども外部情報ですよね。PEST分析ではそのような細かい情報を入手しても、あまり意味がありません。

PEST分析にとって意味がある情報

PEST分析にとって意味があるのは、企業を取り巻く外部環境の情報のうち、マクロ環境と呼ばれる情報です。部品の価格や特定の顧客情報ではなく、より大きなグループや、あるまとまりの動向の情報です。
たとえば、市場(顧客群全体)の嗜好の移り変わりや、業界を構成する技術トレンドの流れなどがそれです。
それらのマクロ環境のうち、現在または将来の自社の経営戦略や事業計画に特に影響がかかる情報を集めることで、ようやく意味のある分析がでいるようになるのです。

ここで気をつけなければならないのは、外部情報は探そうと思えば無限に探すことができるものなので、それらのうちどの情報が有益で意味があるのかを判断する必要があるのですが、PEST分析の目的はあくまでも得られた情報からの「示唆」にあるのであり、情報を正確に分類することではないと認識しておくことです。

マクロ情報に意味がある理由

前述のとおり、PEST分析が取り扱う情報は大きなまとまりの動きに関するマクロ慣行の情報であり、いわゆる「世の中の流れ」や「業界動向」「市場動向」と言われるものです。
これらの情報を入手し、示唆を出すことによってPEST分析に価値が生まれる理由は、これらのマクロ環境の情報は、基本的には自社でコントロールできないものであるからです。

無知の知という言葉がありますが(自らの無知を自覚することが真の認識に至る道であるとする、ソクラテスの真理探究への基本になる考え方)、PEST分析においても、基本的に世の中の動きは未知であり、その中で自ら生存する方法を模索するという意味で価値があるのです。
自分がコントロールできない情報が何かを知っておくことで、環境適応するための道をさぐるということですね。

マクロ情報に意味がある理由

ここまでPEST分析の用語の意味やPEST分析をやる意味について述べてきましたが、ここで収集、整理、分析する情報についても項目例を少し触れておきたいと思います。

PESTのP(政治的環境要因)

  • 政治体制の変化
  • 政策・税制
  • 法規制(規制緩和、規制強化)
  • 裁判制度、判例
  • 政治団体の傾向

PESTのE(経済的環境要因)

  • 景気動向・経済成長率
  • 物価(インフレ・デフレ)
  • 経済成長率
  • 金利・為替・株価
  • 市場トレンド

PESTのS(社会的環境要因)

  • 国勢、人口動態
  • 世論、流行
  • 教育
  • 治安や安全保障
  • 宗教
  • 自然環境

PESTのT(技術的環境要因)

  • 技術開発(イノベーション)
  • 技術投資レベル
  • イノベーションの普及度
  • 特許

PEST分析をやる意味まとめ

PEST分析をやる意味は、そもそも世の中は、自分でコントロールできないことばかりであることから、外部環境とくにマクロ環境の変化などの情報を入手し、整理、示唆を出すことによって、自社が生き抜く道を見出すことでした。
こういった考え方は、環境適応理論(コンティンジェンシー理論)と言いますが、なにも企業活動に限定された話ではなく、生物学的にも同じ考え方があります。

ダーウィンの進化論ですね。

企業を取り巻く環境は日々変化するため、外部環境の変動やトレンド動向を確実にとらえることが必須です。

ちなみに、分析の進め方については、ここでは細かく述べませんが、分析ツールという位置づけですが、流れとしては以下のような手順を踏むのが一般的です。

  • ①情報収集
  • v②整理
  • ③示唆だし

その際、自社に影響を与える重要な要因を見落とさないことが重要です。
いきなり情報収集をするのではなく、最初に必要な項目や想定される要因を書き出してから、PESTのフレームワークに沿って、グッドニュースやバッドニュースなどに分類する項目わけをしてから、抜け漏れがないかどうかをチェックしながら情報収集をはじめることが重要です。

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