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いまさら聞けない、よく使うビジネスフレームワークざっくりまとめ!

      2017/03/28

過去に、残念な人のフレームワークの使い方 でも書いたのですが、世の中にはビジネスフレームワークは山のように出回っていますが、自分もそんなビジネスフレームワークをつかって新規事業を企画したり仕事の問題解決をしたいと考えているビジネスマンも多いはずです。
でも、ビジネスフレームワークがたくさんありすぎて、どのフレームワークがどの領域や分野に役に立つのか、いまいちわかっていないことってありませんか?

戦略を立案したいのか?資金の投資先の優先順位を決めたいのか?それとも、今後のマーケティング対策の必要事項を整理したいのか?

ビジネスフレームワークは問題を解決するために便利なのかもしれませんが、使い方を知らないと意味がありませんよね。
今回は、どのフレームワークがどの分野で使われるものかを、簡単にまとめてみました。
お役に立てればうれしいです!

経営環境を分析したいときにつかうビジネスフレームワーク

まずは経営環境を分析したいときに使うフレームワークの紹介です。
経営環境といっても会社を取り巻く「外部環境」と、自社内のリソースを対象とした「内部環境」があります。ここで示すフレームワークは基本的に外部環境を分析するフレームワークですが、外部環境と内部環境はお互いに影響しあう、切っても切れない密接な関係にあります。これらの外部環境の分析を入り口として、自社の相対的な位置づけを示す必要があります。

環境分析フレームワークその① PEST分析

PESTは、ノースウェスタン大学ケロッグビジネススクールのフィリップ・コトラーが『コトラーの戦略的マーケティング』の中で提唱したビジネスフレームワークです。
PEST分析は「Politics(政治)」、「Economy(経済)」、「Society(社会)」、「Technology(技術)」の4つの分野の頭文字をとってなずけました。マクロ環境を4つの視点で分析して、自社が受ける影響を整理するのに便利なビジネスフレームワークです。

 Politics(政治)・・・ 規制緩和、強化、国際関係など
 Economy(経済) ・・・ 国内経済の景気、グローバル化、産業構造など
 Society(社会) ・・・ 人口推移、高齢化、犯罪、過疎化、教育、医療など
 Technology(技術) ・・・ IT、情報処理、生産技術など

環境分析フレームワークその② SWOT分析

このビジネスフレームワークは、スタンフォード大学のアルバート・ハンフリーが構築したとか、ハーバード大学のケネス・アンドリューズが著書で発表しのがはじめだとか、ヘンリー・ミンツバーグが考案したとか言われています。
外部環境や内部環境を「Strengths(強み)」、「Weaknesses(弱み)」、「Opportunities(機会)」、「Threats(脅威)」 の4つのカテゴリーで分析して、自社がとるべき戦略が何かを俯瞰できるようにしたビジネスフレームワークです。4つの分野の頭文字をとってSWOTといいます。

 Strengths(強み) ・・・ 他社に優越している内部リソース
 Weaknesses(弱み) ・・・ 他社に劣っている内部リソース
 Opportunities(機会) ・・・ 事業拡大できる環境変化
 Threats(脅威) ・・・ 事業衰退が恐れられる環境変化

環境分析フレームワークその③ 3C分析

大前研一氏が『ストラテジックマインド』で提唱したといわれています。
Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つの観点から競争環境を分析して、業界内の力関係を整理できるようにしたビジネスフレームワークです。3つのプレーヤーの頭文字をとって3Cといいます。

 Customer(顧客) ・・・ 顧客ニーズの変化、購買決定要因
 Competitor(競合) ・・・ ライバル企業の動向
 Company(自社) ・・・ 自社の意図、重要成功要因(KSF)

環境分析フレームワークその④ 5フォース分析

ハーバード大学のマイケル・ポーターが著書『競争の戦略』で提唱したビジネスフレームワークです。
競争が起きている業界内部の「供給企業の交渉力」、「買い手の交渉力」、「競争企業間の敵対関係」という3つプレーヤー群の力関係と、業界の外から影響を与える「新規参入業者の脅威」「代替品の脅威」の2つのプレーヤー群の力関係を整理して、業界自体の魅力を分析できるようにしたビジネスフレームワークです。。

 供給企業の交渉力
    ・・・ 原材料や労働力を提供する企業が自社の力関係に与える影響力
 買い手の交渉力
    ・・・ 顧客や市場などが自社の力関係に与える影響力
 競争企業間の敵対関係
    ・・・ カテゴリー内のライバル会社が自社の力関係に与える影響力
 新規参入業者の脅威
    ・・・ 新たに参入する企業が自社の力関係に与える影響力
 代替品の脅威
    ・・・ 異なった製品カテゴリーが自社の力関係に与える影響力

環境分析フレームワークその⑤ コトラーの競争地位戦略分析

前述のフィリップ・コトラーが提唱し『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント』に出てくるビジネスフレームワークです。
業界内でおかれた4種類のポジション(リーダー、チャレンジャー、ニッチャー、フォロワー)に応じて、企業のとるべき競争活動は異なることを分析したビジネスフレームワークです。

 Leader(リーダー)
    ・・・ 市場の拡大と周辺市場への進出、同質化戦略と非価格対応
 Challenger(チャレンジャー)
    ・・・ トップシェアの獲得、差別化戦略
 Nicher(ニッチャー)
    ・・・ 特殊セグメント、特殊用途、特殊商品、競争の回避
 Follower(フォロワー)
    ・・・ 模倣、効率化、生き残りを目指す

マーケティングを実施したいときにつかうビジネスフレームワーク

 

マーケティングのフレームワークその① STP分析

またまたフィリップ・コトラーの提唱したビジネスフレームワークです。マーケティングの代表的な手法の一つで、続く4P分析と連携して使います。
このビジネスフレームワークは、自社が誰に対してどのような価値を提供したいのかを絞り込んでいくためのフレームワークです。絞り込んでいく対象の大きさから、「セグメンテーション」、「ターゲティング」、「ポジショニング」と分析を進めていきます。3つの分野の頭文字をとってSTP分析といいます。

 Segmentation(セグメンテーション)
    ・・・ 顧客の属性(年齢、地域、性別、嗜好など)での絞り込み
 Targeting(ターゲティング)
    ・・・ 競争の程度等の基準でのターゲット顧客層の絞込み
 Positioning(ポジショニング)
    ・・・ 顧客価値のライバル企業との違いや位置づけの明確化

マーケティングのフレームワークその② 4P分析

4Pまたはマーケティングミックスのフレームワークは、コトラーが提唱したと勘違いしている人も多いのですが、本当はエドモンド・ジェローム・マッカーシーが1960年に提唱したビジネスフレームワークです。マーケティングを進める上で必要な4つの要素の頭文字をとって、「4P」と名づけました。

 Product(製品)
    ・・・ 製品、サービス、品質、機能、デザイン、ブランド 等
 Price(価格)
    ・・・ 価格、割引、支払条件、信用取引 等
 Promotion(プロモーション)
    ・・・ 広告宣伝、Webプロモーション、ダイレクトマーケティング 等
 Place(流通)
    ・・・ チャネル、輸送手段、流通範囲、立地、品揃え、在庫 等

4Pの使い方については、過去に マーケティングの4P マーケティングミックスの基本と使い方 でも詳しく解説しています。

マーケティングのフレームワークその③ 4C分析

ロバート・ローターボ-ンによって提唱されたビジネスフレームワークです。4P分析が提供側の視点にたった分類だとして、買い手側の4つの視点で分類されたのがこのフレームワークです。

 Consumer ・・・ 顧客のニーズまたはウォンツを解決する手段
 Customer cost ・・・ 顧客が購入にいたるまでに必要なコスト 
 Convenience ・・・ 購入のしやすさ
 Communication ・・・ 顧客の納得性、コミュニケーション

マーケティングのフレームワークその④ AIDMA分析

AIDMAは、1920年代にアメリカ合の広告業界のサミュエル・ローランド・ホールが提唱したビジネスフレームワークです。
顧客が購入にいたるまでには、5つの心理面の動きが連鎖している様を描写したもので、それぞれの段階で適切なアプローチが必要だと説いたものです。

 Attention(注意) ・・・ 自社の商品や効果を人に知ってもらう段階
 Interest(関心) ・・・ もっと知りたいと興味を持ってもらう段階
 Desire(欲求) ・・・ 買ってみたい、試してみたいと思ってもらう段階
 Memory(記憶) ・・・ 商品名、ブランド名を覚えてもらう段階
 Action(行動) ・・・ 買う行為

マーケティングのフレームワークその⑤ CFT分析

セオドア・レビットが1960年に発表した論文『マーケティング近視眼』の中で、唱えたビジネスフレームワークです。
「ドリルを買う消費者が欲しいのは、ドリルではなく穴だ」という有名なテーゼですね。

 Customer ・・・ どのような顧客に
 Function ・・・ どのような機能を
 Technology ・・・ どのような技術で

イノベーションの方向性を検討するときにつかうビジネスフレームワーク

 

イノベーションのフレームワークその① アンゾフマトリックス

1965年にイゴール・アンゾフが『戦略経営論』で提唱したビジネスフレームワークです。
このフレームワークでは、「製品」と「市場」の軸と、「新規」と「既存」の軸で区切られた4つの象限に分類することで、将来的に事業をどのように成長させていくかを検討できるとされています。

 市場浸透戦略 ・・・ 既存の市場で既存の商品を販売する
 新製品開発戦略 ・・・ 既存の市場に新規の商品を販売する
 新市場開拓戦略 ・・・ 新規の市場に既存の商品を販売する
 多角化戦略 ・・・ 新規の市場に新規の商品を販売する

イノベーションのフレームワークその② イノベーター理論、キャズム理論

イノベーター理論とは1962年に米・スタンフォード大学のエベレット・M・ロジャースによって提唱されたビジネスフレームワークです。イノベーションによって生まれた商品やサービスが5つの段階を経て普及する様を描写したものです。

 Innovators(イノベーター)
    ・・・ 新しいものを進んで採用するグループ。
 Early Adopters(アーリーアダプター)
    ・・・ 流行に敏感で積極的に情報収集を行っているグループ。
 Early Majority(アーリーマジョリティ)
    ・・・ 新しいものには比較的慎重なグループ。
 Late Majority(レイトマジョリティ)
    ・・・ 大多数が試している事実を確認してから行動するグループ。
 Laggards(ラガード)
    ・・・ 世の中の動きに関心が薄く最後まで採用しないグループ。

ちなみにキャズム理論はイノベーター理論にひそむ「溝(キャズム)」にフォーカスをあてた理論です。
アメリカのコンサルタントのジェフリー・A・ムーアが、ハイテク産業の研究によってアーリーアダプターとアーリーマジョリティとの間には容易に超えられない大きな溝(キャズム)があることを証明したのがキャズム理論なのです。

イノベーションのフレームワークその③ 製品ライフサイクル

製品ライフサイクルは、ジョエル・ディーンがハーバードビジネスレビューで発表した『Pricing Policies for New Products』という論上で提唱したビジネスフレームワークです。
このフレームワークでは、製品が4つの成長段階を通過するとした上で、企業がある製品で収益を最大化するためには、それぞれの段階に応じてマーケティングや販売方法を変える必要があるといわれています。ライフサイクルの波形にはタイプがあり、それぞれの傾向におじて対策が必要だとしている。

 導入期 ・・・ 徐々に販売数が伸びてゆく期間。一般的に、利益は出ない。
 成長期 ・・・ 市場で受け入れられ、利益が拡大する期間。
 成熟期 ・・・ 販売の伸びが鈍化する期間。利益は安定しつつも低下する。
 衰退期 ・・・ 販売と利益が減少する期間。

イノベーションのフレームワークその④ 戦略キャンパス分析とアクションマトリックス

W・チャン・キムとレネ・モボルニュによって提唱されたブルーオーシャン戦略にでてくるビジネスフレームワークです。
戦略キャンバスとは、横軸に顧客に提供する「価値」、縦軸に顧客が享受するメリットの「大小」を示すグラフです。戦略キャンバス上に、既存事業と新事業の価値曲線を描くことで新事業の差別化のポイントを明確に表すことができます。戦略キャンバスを描くことで、ブルーオーシャン戦略のコンセプトを明確に表すことができます。

アクションマトリックスは4つのアクションで、「差別化」と「低コスト化」の双方を実現するための思考支援ツールです。バリュー・イノベーションを実現するためのツールとも言い換えられます。

 Eliminate ・・・ すっかり取り除く要素は何か?
 Reduce ・・・ 大胆に減らす要素は何か?
 Raise ・・・ 大胆に増やす要素は何か?
 Create ・・・ 新たに付け加える要素は何か?

イノベーションのフレームワークその⑤ QCD分析

1914年にA.H.チャーチが提唱したとされているビジネスフレームワークです。
日本では高度経済成長時代に製造業の現場で使われるようになった。QCDとはQuality(品質)、Cost(価格)、Delivery(納期)の頭文字から名づけられました。主に、モノを生産する際の3大要素とされています。

 Quality(品質) ・・・ 商品やサービスが提供する性能レベルの高さ
 Cost(費用) ・・・ 製造から販売にいたる費用、手間
 Delivery(納期) ・・・ 顧客に届けるまでにかかる期間、正確さ

かつてピーター・ドラッカーは、マーケティングとイノベーションは事業の両輪といいましたが、マーケティングとイノベーションの違いについては、 イノベーションとマーケティングの違いを知っていますか? で述べています。

自社の内部環境を分析したいときにつかうビジネスフレームワーク

内部環境分析のフレームワークその① VRIO分析

オハイオ州立大学のバーニーが提唱している戦略理論です。
VRIO分析のビジネスフレームワークは、Value(経済価値)、Rarity(希少性)、Imitability(模倣可能性)、Organization(組織)の4つでの頭文字から名づけられています。企業が競争に勝つためには、自社の独自のリソースが重要であり、4つの視点を考慮にいれた戦略の立案が必要だと説いたフレームワークです。

 Value(経済価値) ・・・ 顧客にとって価値があること
 Rarity(希少性) ・・・ 他では手に入りにくいこと
 Imitability(模倣可能性) ・・・ 簡単には真似されにくいこと
 Organization(組織) ・・・ 提供できるしくみがあること

内部環境分析のフレームワークその② BSC分析

ハーバード大学のロバート・S・キャプランとコンサルタントのデビッド・ノートンが1992年に提唱した業績評価システムのビジネスフレームワークです。
4つの評価軸(財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、成長と学習の視点)を用いて、それぞれ重み付けして評価を行なう企業価値を総合的に評価することができるとしています。

 業績評価 ・・・ 従来の財務上の業績評価
 顧客の視点 ・・・ 顧客満足度
 業務プロセスの視点 ・・・ 業務プロセスの効率性、付加価値の高さ
 成長と学習の視点 ・・・ ナレッジの高さ、従業員の能力、成長意欲

内部環境分析のフレームワークその③ バリューチェーン分析

1985年に、マイケル・ポーターが『競争優位の戦略』で提唱したビジネスフレームワークです。
企業活動を主活動と支援活動に分類して、価値の連鎖を表現したフレームワークです。主活動は購買物流 、オペレーション、出荷物流、マーケティング・販売、サービスからなり、支援活動は企業インフラ、人材資源管理、技術開発、調達から構成されます。

<主活動>
 購買物流 ・・・ 仕入れ
 オペレーション ・・・ 製造、加工
 出荷物流 ・・・ ロジスティクス
 マーケティング・販売 ・・・ 販売活動、販売促進活動、チャネル開拓活動
 サービス ・・・ アフターサービス、クレーム対応

<支援活動>
 企業インフラ ・・・ 物理的な環境整備、管理運営、情報システム
 人材資源管理 ・・・ 労務管理、最適配置、教育
 技術開発 ・・・ 商品開発技術、テクノロジーの研究開発
 調達・・・ リソースの調達

内部環境分析のフレームワークその④ ビジネスモデルキャンバス分析

スイスの経営コンサルタントであるアレックス・オスターワルダーが提唱したビジネスフレームワークです。
あたかも、ビジネスモデルをキャンバス上に描くかのようにして網羅的に必要事項を整理できるフレームワークです。ビジネスの構成要素を9つに分けつつ、全体としてもビジネスが機能するかどうかを検証することができるとしています。

 カスタマー ・・・ どのような顧客が対象か?
 提供価値 ・・・ 顧客はどのような価値を手に入れることがきるのか?
 チャネル ・・・ 顧客価値をどうやって届けるのか?
 カスタマーリレーションシップ ・・・ どうやって顧客と関係を築くのか?
 収益の流れ ・・・ どの付加価値を収益に変換するのか?
 キーリソース ・・・ 実現のためにもっとも重要なリソースは何か?
 キーアクティビティ ・・・ どんな活動を担うのか?
 パートナー ・・・ 足りない機能は何か?誰と協力すべきか?
 コスト構造 ・・・ どこにどれだけ費用をかけるのか?

内部環境分析のフレームワークその⑤ PPM分析

PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)分析は、ボストン・コンサルティング・グループが1970年代に提唱したビジネスフレームワークです。
企業内の事業を成長性と市場シェアによって分類した上で、収益性の規模をビジュアル的に表現したフレームワークです。
分類された4つの象限は、それぞれ「Star(花形)」「Question Mark(問題児)」、「Dog(負け犬)」、「Cash Cow(金のなる木)」と呼ばれています。

 花形 ・・・ 継続して投資し、金のなる木を目指す事業
 問題児 ・・・ 市場シェアを高めて、花型を目指す事業
 負け犬 ・・・ 早期に撤退の検討をすべき事業
 金のなる木 ・・・ 稼げるだけ稼いで利益を他の事業へと分配する事業

内部環境分析のフレームワークその⑥ 基本戦略分析

前述のマイケル・ポーターが提唱したビジネスフレームワークです。業界内で適切なポジションを維持するには、3つの基本的な戦略があるとしています。それは、「コストリーダーシップ」、「差別化」、「集中」です。

 コストリーダーシップ ・・・ 低価格によって競争優位性を確保する戦略
 差別化 ・・・ 商品の機能や性能の差別化で競争優位性を確保する戦略
 集中 ・・・ 特定のエリアや顧客層に絞ることで競争優位性を確保する戦略

組織の運営やパフォーマンスを管理したいときにつかうビジネスフレームワーク

 

組織、管理のフレームワークその① PDCA分析

第二次世界大戦後に、ウォルター・シューハートやエドワーズ・デミングらが提唱したビジネスフレームワークです。
生産管理や品質管理において管理業務をスムーズに進めるためには、4つの管理要素を連鎖させつつも、全体として循環させることが必要であり、その結果品質を高めることができるとして考案されたフレームワークです。4つの要素の頭文字から名づけられました。

 Plan(計画) ・・・ 従来の実績や将来の予測などから計画する段階
 Do(実行) ・・・ 計画に沿って業務遂行段階
 Check(チェック) ・・・ 業務の実施が計画に沿っているか確認する段階
 Act(対処) ・・・ 計画に沿っていない部分を調べて処置をする段階

組織、管理のフレームワークその② 7S分析

マッキンゼー・アンド・カンパニーというコンサル会社が提唱したビジネスフレームワークです。
彼らの研究の結果では、優れた企業では7つの要素がお互いを補いあい強め合いながら戦略の実行に向かっているとされています。その7つの要素は、ソフト面とハード面にわかれており、すべてSから始まるため、7Sと名づけられました。

<ソフトの4S>
 Shared value (共通の価値観) ・・・ 経営理念、ビジョン、ミッション
 Style(社風・文化) ・・・ 組織文化、社風
 Staff(人材) ・・・ 人材育成のしくみ、リーダーシップ、モチベーション
 Skill(スキル・能力) ・・・ 社内のノウハウ、ナレッジのレベル

<ハードの3S>
 Strategy(戦略) ・・・ 競争優位性の源泉、リソース配分
 Structure(組織構造) ・・・ 組織構造、指示命令の階層、事業部制など
 System(システム) ・・・ 情報システム、意思決定手法、社内評価制度

組織、管理のフレームワークその③ 5段階欲求分析

アメリカの心理学者アブラハム・マズローが、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものです。自己実現理論。

 生理的欲求
  ・・・ 人間が生きていくために必要な根本的で本能的な欲求。
 安全の欲求
  ・・・ 安全で秩序立って、予測可能な暮らしを求める欲求。
 社会的欲求
  ・・・ 自分が社会に受け入れられ、社会的な役割を果たす欲求。
 承認の欲求
  ・・・ 自分が価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求。
 自己実現の欲求
  ・・・ 自分の能力によって自分のなりえるものになりたいという欲求。

ちなみに、過干渉が部下のモチベーションを下げる「マイクロマネジメント」を解説した記事もあるので、興味があれば見てください。
マイクロマネジメントを知っていますか? 部下への「過干渉」が生むパフォーマンスの低下と悪循環!

組織、管理のフレームワークその④ パスゴール理論

リーダシップ条件適応理論のひとつで、ロバート・ハウスが1971年に提唱したビジネスフレームワークです。
「メンバーが目標(ゴール)を達成するためには、リーダーはどのような道筋(パス)を通れば良いのかを示すことである」という考えに基づいた理論です。

 リーダーの行動パターン ・・・ 指示型、支援型、参加型、達成指向型
 部下の条件 ・・・ 経験、知識、スキル、決定権の認識など
 環境的条件 ・・・ 業務の複雑性、ルーティン、チームワークなど
 結果 ・・・ 業績、満足感

リーダーシップやモチベーションについて、古今の理論をまとめています。こちらもどうぞ。
2つでひとつ! 早分かり「リーダーシップ論」と「モチベーション理論」のまとめ

Photo credit: Nichole Renee / Foter / CC BY

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