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アイデアのひらめき方って知っていますか? 「アイデア」と「ひらめき」まとめ

      2016/02/05

突然ですが、アイデアのひらめき方って知っていますか?
誕生日のプレゼントや、仕事の企画、友達との旅行でもいいのですが、なにか良いアイデアを考えようとして、良いアイデアがひらめかないで悩んだことは、誰だってあると思います。
でも、いいアイデアがひらめいたとき、どうやってひらめいたのか再現できる人はほとんどいないのではないでしょうか?

アイデアのひらめき方については、古今東西多くの事例があります。アルキメデスがアルキメデスの法則をひらめいたとき、風呂で「エウレカ!」と叫んだ話は有名ですよね。ニュートンが、木からりんごが落ちるのを見て、万有引力をひらめいたのもご存知の方は多いでしょう。
ビジネスでも日々新しい発想が生まれています。Googleのビジネスモデルは大学時代の論文制作時の経験からひらめいたアイデアで、あっという間に巨万の富を生み出しました。

でも、そもそもアイデアって何者なのでしょうか?
こっちがお願いしてもなかなか出てきてくれないくせに、なにも関係ない状況で突然現れてみたりするし、良いアイデアだと自信をもって話したら評判が良くなかったり、それでいて評判が悪かったアイデアが大成功したりします。
結構わがままで扱いにくい相手ですが、だからこそ魅力があるのかもしれません。

そんなアイデアについて、ちょっとまとめてみました。みなさんの参考になれば幸いです。

アイデアがひらめく場所

アイデアをひらめくときは、場所を選びません。いつどんなときに、突然現れるかは、神のみぞ知るですが、それでも大昔の人は、アイデアが生まれやすい場所があるといっています。

今から約1000年前の中国で、欧陽脩(おうよう しゅう)という政治家が、「三上」というアイデアが生まれやすい場所を示しました。三上とは、馬上、枕上、厠上で、それぞれ「乗り物に乗っている時」「布団で寝ている時」「便所の中」といわれています。

確かに、頭を使わないでリラックスした状態だとアイデアって生まれやすいですよね。
逆に言えば、会議室や一生懸命机に向かって知恵を絞っているときでは良いアイデアは生まれないってことでしょう。
煮詰まったときには一晩寝かせてみるのも、理にかなっているということですね。

アイデアと直観

「あのアイデアはただの直観だったけど、今考えるとけっこう良いアイデアだった」という経験をした人も多いと思います。人は理論的に考えたり推論したりしないでも、ときに非常に優れたアイデアをひらめくことがあります。『ナポレオンの直観』という本のように、実はナポレオンは戦略を立てるとき、直観にしたがっていたという分析結果もあるようです。

同書によれば、ナポレオンがすぐれた直観をひらめくことができた理由は、大量の読書による十分な量の過去事例の研究と本人の体験の融合だったといいます。情報を詰め込んだうえで自分の過去の経験と照らし合わせることで、いままで誰も思いつかなかったアイデアが生まれるようです。
どうやら、大量の過去の事例の詰め込みを嫌がらないことが、成功の秘訣のようですね。

おなじ作者の著作で直観がイノベーションを興す背景を研究したものがありますが、こちらもとっても面白かったです。お勧めですよ。

アイデアがひらめくステップ

アイデアがひらめくステップは、ヤングの『アイデアのつくり方』で示された5つのステップが有名ですね。ステップは以下の通りです。振り返ってみれば、確かにこのステップだったよなと思う人も多いはずです。アイデアがひらめかないで悩んでいるときには、どこかのステップを踏み忘れているのかもしれませんよ?

ヤングの5つのステップ

1.データ集め
2.データの咀嚼
3.データの組み合わせ
4.エウレカ(発見した!)の瞬間
5.アイデアのチェック

アイデアとは組み合わせ

ヤングも上術の『アイデアのつくり方』で述べているのですが、アイデアは既にある何かと何かの組み合わせであって、その何かと何かを関連付けることができることが重要だと言っています。

実は、経済学者のシュンペーターはヤングの出版より30年ほど前に、『経済発展の理論』で同様のことを言っていますし、近年でも、クリステンセンの『イノベーションのジレンマ』で、イノベーションが既存の概念の組み合わせであることを改めて示しています。このように、イノベーションを興すような新しい発想やアイデアのひらめきは、既にある何か同士の組み合わせで起きるのですね。

ということは、イノベーションを興すとまで行かなくても、まわりを驚かせるようなアイデアのヒントは、実はそこらじゅうに落ちているということです。あとの問題は、ヒントにいかに気づけるかですね!
とにかく、いろいろ組み合わせてみましょう。

アイデアと偶然(セレンディピティ)

ある目的で一生懸命考えていたら、偶然、まったく違ったアイデアが浮かぶということがありますが、そのようなアイデアをひらめくことができる能力のことをセレンディピティといいます。セレンディピティでは、かならずしも思っていたアイデアが得られるわけではないので、そういう意味では失敗なのですが、別の用途などでイノベーションを起こすような発想力になることがあります。

有名な例では、レントゲン、ダイナマイト、電子レンジ、ポストイットなど枚挙がありません。
これらは、すべて偶然から生まれた発明品なのです。

このようなセレンディピティによってアイデアを思いつく方法は解明されていないのですが、ただひとついえるのは、たとえ失敗しても諦めずに、ありとあらえる可能性を追求して、幅広い視点で考え続けることが大切だということなのではないでしょうか?

アイデアの切り口

アイデアを考えるといっても、何も発想の手がかりがなかったら同じことをグルグル思い悩んでしまうことになってしまいかねません。そんなときには、アイデアの切り口を変えて見るのも手ですね。

切り口の考え方は、いろいろありますが、ここではオズボーンのチェックリストを紹介します。あくまでも、ひとつのアイデア発想の視点として、参考にしてみましょう。

オズボーンのチェックリスト

1.転用する ・・・ 他に使い道を考えてみる。
2.応用する ・・・ 真似してみる。
3.変更する ・・・ 解釈や機能、仕組み、方向性などを変えてみる。
4.拡大する ・・・ サイズや時間、数量を大きくしたり、高くしたり、広くしたり変えてみる。
5.縮小する ・・・ 小さくしたり、減らしたり、省略したり、分割してみる。
6.代用する ・・・ 何かで代用してみる。何かの代わりにしてみる。
7.置換する ・・・ 順序や役割を入れ替えてみる。原因と結果を入れ替えてみる。
8.逆転する ・・・ 前後を反対にしてみる。上下をさかさまにしてみる。立場を入れ替えてみる。
9.結合する ・・・ 何かと何かを組み合わせてみる。

アイデアがひらめいたとき脳で起こっていること

ひらめいた瞬間って、なんともいえない快感ですよね。そんなとき、私たちの脳みそはいったいどんな働きをしているのでしょうね。茂木健一郎の『ひらめき脳』で、ひらめいたときの快感をアハ体験として紹介しています。

アルキメデスやニュートンのような「ひらめき」って一部の天才の特権のような感じもしますが、著者によれば、このような脳の働きを示すのは、一部の限られた天才だけではないといいます。

まだまだ、アイデアをひらめくときの脳みその働きは解明されていないのだと思いますが、同書によれば、「ひらめき」は私たちの体験と意欲の掛け合わせであるといいます。アイデアのひらめき方をコントロールできることができれば、最高ですよね。

『アイデアには価値ない』

nanaipiの古川社長がスクーで、サイモン・シネックの「ゴールデン・サークル」を用いて「アイデアは価値がない」と言った真意を説明していました。大変面白い話でしたので、紹介したいと思います。

僕が「アイデアに価値はない」というときの「アイデア」とは、”WHAT”に過ぎないんですね。「WHY→HOW→WHAT」とはの逆の順番でビジネスアイデアを考えてしまうと、途端に行き詰まってしまいます。

つまり、アイデアそのものよりも、それにいたる文脈がより重要だという考え方です。古川社長によれば、「WHY→HOW→WHAT」というふうに進めるには、発案者の意思が必要になってくると言います。意思が明確になると、今度は自分にできることは何で、何をする必要があるかというふうに進んでいきます。このようにして・・・

こんな感じで自分のやりたいこと、やらなきゃいけないことをまず洗い出します。そして、そこから出てきたものからWHYとHOWを導き出すというのが、良い方法かなと思います。

とのことです。なるほど。確かにその通りだなと思いました。まずは、自分がどうありたいのか?というのを自覚するのが、アイデアをひらめく前提条件といっているのですね。アイデアの発想法そのものよりも、自分の意思や意図が先決問題というお話でした。

さいごに

アイデア発想法は、ここで挙げたほかにもたくさんあると思います。たとえば、ブレーンストーミングやKJ法なども、時には有効な手段だと思います。
しかし私は、自分の力で考える力がないと、せっかくのアイデアも結局は生かすことはできないと思ったので、ここでは、あえて誰にも頼らずに自分ひとりでアイデアを思いつく方法にこだわってまとめてみました。
参考になればうれしいです。

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