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知らないと損する!あっと言わせるアイデアの作り方の基本ステップ!

      2016/02/05

どの業界でも、優れたアイデアマンっているものですよね。ブレストやっていると、洪水のようにアイデアを出す人もいますし、毎回のように、光ったアイデアをその場で思いつく人がいます。私はひらめくのが遅いほうなので、うらやましい限りです。
ただ、私の場合は、時間はかかるものの、ひらめいたアイデアには結構自信があることが多いほうだと思います。

私だけなのかもしれませんが、ブレストって結構ストレスがあります。
「ブレスト」の意味って何?ググったら「平泳ぎ」って出てきたんだけど・・・?というブレスト初心者必見!ブレストの意味と進め方まとめ

ブレストのために人数を集めても、頭の中は一人っきりなわけで、できるだけいいアイデアを出さなきゃって焦る気持ちになりがちです。
また、誰かの発言したアイデアに対して、まわりがいいアイデアだと称賛していても、個人的には正直あまりいいアイデアじゃないと思うこともしばしばです。それでも、否定的な発言をしてはいけないのが、ブレストのルールなので、発言は控えますが、なんとなく無難なアイデアで終始してしまうこともあって、本来のブレストの目的を果たせていないんじゃないの?って思うことも結構あります。
そんなこんなで、ブレストって結構人任せのところもあるし、あとからいいアイデアを思いつくことも多くて、ストレスが溜まってしまうことがあります。

できればブレストしてアイデアを出し合う以前に、自分の力でひらめきたい!光ったアイデアを出したい!と思っているのですが、良いアイデアを思いつく方法ってあるのでしょうか?

ヤングのアイデアの作り方

結論から言うと、良いアイデアをひらめくには、ある程度体系だてられた方法があると言われています。
有名なのは、ジェームス・ヤングの5つのステップです。
5つのステップとは、「1.材料収集」→「2.材料の消化」→「3.孵化」→「4.誕生」→「5.検証と発展」のステップです。
以下、簡単に説明していきます。

1.材料の収集

アイデアを作るといっても、まるっきり何もない状態から生み出すことはできません。最低限必要な情報や前提条件などがわかっていないと、ひらめきのきっかけさえも得られません。
収集する情報の量については、圧倒的なボリュームが必要だといわれています。
たしかに、情報が少ない中で思いつくような素人並みのアイデアなら、たいていの場合、経験豊富な人は検討しつくしているはずですよね。やっぱり必要な情報をできるだけ多く、いろいろな側面で集めてくることが、いいアイデアを生み出す条件なのです。

2.材料の消化

次のステップは、集めてきた情報を、ひとつひとつ検討していくステップです。材料を飲み込んで、咀嚼して、腹に落として消化していくことで、アイデアに肉付けしていくワケです。
ただ単にインプットしていても意味がありません。それぞれの情報の前後関係や文脈などを関連付けながら理解していく必要があるのです。したがって、材料の消化には大量の時間も必要です。
また、消化しているうちに、無駄な贅肉もついてきます。ダイエットと同じように、理想的な体系にする必要があるのです。そのためには、無数の情報の組み合わせを試してみながら、最適な組み合わせを探すことが大切になってきます。
ひとつひとつの情報を理解しながらインプットし、どれだけ深く、多くの組み合わせをすることができるかで、アイデアの切れ味が変わってくるのです。

3.孵化

いろいろな情報が頭の中に入っている状態で、ひたすら考え続けていると、自然とアイデアが発酵されてくるものです。
通勤時や食事中、トイレの中やお風呂でゆっくりしているときでも、無意識のうちに惰性で、ぼんやりと考えていることがあります。
このようにひたすら考え続けて、惰性でぼんやり考えているような状態も超えて「もう限界!」という地点まで行き着くと、もう何も考えられないようになっていきます。
もちろん、あきらめているわけではないのですが、情報の収集と消化が限界までいったとき、一旦、ふっと考えることを手放すような感覚になることがあります。
実は、この状態が孵化のステップです。良いアイデアを生み出すために必要な、頭の中で生煮えのアイデアを熟成するステップなのです。

4.誕生

考えることを手放した状態のまま放置していると、ある瞬間、アイデアが舞い降りてくる瞬間があります。いわゆるエウレカ!の瞬間です。
ふと空白の瞬間が生まれて、いままで思いもしなかった角度や視点でアイデアが浮かんでくるのです。
面白いことに、ひらめく瞬間は、会議室や机の上でないことが多いです。
考えていたことを完全に忘れて、トイレやお風呂でリラックスしているときにエウレカが起こることが多いといわれています。孵化のステップで緊張していた思考の張りが、緩んで、しなった時に良いアイデアはひらめくみたいです。
こんな感じでアイデアがひらめいた瞬間は、メッチャクチャ快感なんですが、残念なことに、苦しんで考え続けたからといっても、かならずエウレカが起こるとは限りません。
それは、孵化までのステップをどれだけ深くもぐれたかだけではなく、きっと運もあると思います。

5.検証と発展

ひらめいた瞬間、思いついた瞬間の快感に騙されてはいけません。もしかしたら、不幸なことに、すでに誰かやっているかもしれません。もしかしたら、後から考えたら穴だらけということも、よくある話です。
今のままでは「良いアイデア」ではなく「酔いアイデア」かも知れないのです。
酔いアイデアを本当の良いアイデアにするためには、まずは、いったん冷静になる必要があります。一晩寝かせてみるとか、ほかの作業に集中してみたりして、一旦頭の中から締め出さないといけません。
とは言えっても、人間だから、自分で良いアイデアだと思いついたことは、簡単には頭から離れそうにはないですよね。
それでも、他人事のようにして、自分のアイデアを批判できるまで待つことが重要なのです。
できるだけ客観的にみて、改めて考えてみても良いアイデアだと思えるようになってはじめて、本当の意味での良いアイデアになってくれるのです。

良いアイデアをひらめくためには、やっぱり詰め込みは重要

上のようにアイデアをひらめくステップを解説しましたが、アイデアをひらめくためのステップは、なんとなく料理と似ていると思いませんか?
いい食材をつかって、経験豊富な料理人が最高の腕を振るって調理すると、最高の料理ができるように、良質の知識や外部情報を最高の組み合わせで、じっくり煮込んだり炒めたりすることで、最高のアイデアが生まれるのです。

であれば、まずは、材料の収集がないとはじまりません。知識や経験は積み重ねないと発酵しないものです。イノベーションとは本来「組み合わせ(新結合)」のことですが、イノベーションにはそもそも良質な素材が必要なのです。

「戦略は直観に従う」という本にありましたが、ナポレオンがヨーロッパを席巻できるほど大成功したのは、大量の先行事例の詰め込みと枯れた技術の組み合わせだったということです。
良いアイデアをひらめくには、天才的な素養が必要だと誤解されやすいものですが、そういったケースはどうやら稀なようです。理論や知識を軽んじて、直観だけに頼るようでは結局すぐれたアイデアは生まれないのですね。

矛盾のマネジメント

そもそも、アイデアをひらめかなければいけない状況って、どんな状況なのでしょう?なぜアイデアが必要なのでしょうか?
アイデアを考えているのであれば、かならず何かに悩んでいるはずですよね。でもいったい何に悩んでいるのでしょうか?それがわかっていないと、考える方向を見誤ってしまいます。

本来、アイデアを出すのは「トレードオフ」を乗り越えることに、目的があるべきです。
たとえば、ある課題において、いくつかの解決策が提示されているとします。その解決策が単独で実施されると、確かに課題は解決されるけど、他に重大な問題が発生してしまうような状況のことを「トレードオフになっている」といいます。二つ以上の解決策が同時に成り立たない状況で、しかもどっちか片方の解決策では、残りのもう片方の価値を失わせてしまう状況でこそ、アイデアが必要なのです。
なぜなら、このような状況でなければ、個々の解決策を実施すれば済むだけだからです。このような状況ではアイデアは不要です。

つまり、アイデアが必要な状況とは「矛盾のマネジメント」が必要な状況なのです。
まず最初に、新しいアイデアが求められている条件、矛盾している事柄、同時に成立しない相反する価値などを認識することができなければ、良いアイデアは生まれることはありません。
これらの方向性から離れているアイデアは、一見、よさそうなアイデアでも本質的な問題を解決することはありません。

アイデア出しに悩んだときには、いつでも本質に立ち戻って、いかに矛盾をマネジメントできるかといった視点を思い出すことが大切なのです。

あきらめないことが成功の条件

どんなに良質の情報を仕入れても、どんなに深く考えても、寝かせても、良いアイデアが生まれる保証はありません。不幸にも、思いついたアイデアはライバルがすでに先行していたってこともありえますし、エウレカ自体も起きないことも多いはずです。

それでも、上の5つのステップは有用だと思っています。それは目的を達成できなかったとしても、新しい発見を促す可能性があるからです。つまり、探していたものと全く違ったものを発見することもあるのです。
このような新たな発見ができる能力をセレンディピティといいますが、世の中の多くの発明は、セレンディピティ(当初の目的とはまったく異なった発見)によるものです。
レントゲンのX線の発見、ノーベルのダイナマイトの発見、フレミングのペニシリンの発見など挙げたらきりがありません。
ビジネスの世界でも同様です。3Mのポストイットの発見、本田技研の北米進出の成功もそうだといえます。

今この瞬間は、目的は達成できなくても、別の機会に生かされることはあるのです。
だからこそ、常にアイデアを探すことを諦めてはいけないのです。

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