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起業するなら知っておきたい!成功する起業家に必要な5つの要素

      2017/11/13

MBAでは、アントレプレナー(起業)の授業がありますが、どのビジネススクールでもたいへん人気な科目だと思います。
私もアントレプレナーをとりましたが、授業では私がこっそり期待していた「起業で成功する方法」は残念ながら教えてくれませんでした。
ただし、起業にむいている人や成功しそうな人のタイプを分析して自分で傾向と対策を考えるように促されるので、それなりに有意義な授業でしたし、今振り返ってみると、私の新規事業への挑戦につながっている科目だったと思っています。
もちろん、起業はかならずしも独立して会社を立ち上げることだけではありません。社内でイントラプレナーとして成功するためにも、同じような傾向と対策が必要だと思います。

ここでは、MBAの授業で頻繁にでてきた、起業する人にとって必要な要素を述べておきます。

1.起業家には、「情熱」が必要

MBAの授業でかならず最初に言われるのが、成功には情熱が必要だということです。
情熱があれば成功するということではありませんが、情熱があることである程度の瞬発力と粘着力が得られると思います。

誰だって、いままで経験したことがないことや、失敗するかもしれないことを始めるには勇気が必要です。
情熱は、そんなときに、思い切って始める勇気を与えてくれるものです。
また、新しい試みは、当初考えていた計画通りにはなかなか進まないものです。
そんな時でも、情熱は、土俵際で耐える力を与えてくれるものです。

ただ、新しいことや難しいことに立ち向かっていく情熱を、どうやって持てるようになるのかばかりは、MBAでは教えてくれません。きっと、世の中を変えたい、驚かせたい、社会に貢献したいといった情熱を持って始めて、起業家になる準備が始まるのでしょう。
起業家や事業家になるためには、情熱が最低限必要な要素であることは間違いないようです。

2.起業家には、「執念」が必要

ひとつの目的やゴールをさだめたら、やり通そうとする「執念」が必要だといわれています。
ここでいう執念は、自分のやり方にこだわり続けるということではありません。
あるやり方でうまく行かないことがわかっても、おなじやり方にこだわり続けることは、本当の意味の執着ではないことを知っているのです。成功した起業家は、成功は一本道ではないことを知っているのです。

もちろん、少しやってみてうまく行かないから、簡単に別の方法を探し回っていてはいつまでたっても目的地にたどり着けませんが、ひとつのやり方にとことんこだわって失敗したら、今度は別の方法でゴールにたどり着けないか常に模索し続けることが大切であることを本能的に知っているのかもしれません。

ただし、執着のサジ加減が難しいのだと思います。
いつまで失敗すべきなのか。何回、挑戦すべきなのか。かならず成功できるのか。
失敗を繰り返していると、こういった不安は、いつも頭の中をぐるぐるまわっているものですが、成功する起業家とそうでない起業家は、この執着することへの感覚が違うのかもしれません。

3.起業家には、「学習」が必要

時代や場所を問わず、大成功した起業家は神格化されてしまいがちです。
あたかも、先を読んで革新的な商品やサービスを生み出し、センセーショナルなプレゼンやプロモーションで計画通りに話題つくりに成功し、シナリオどおりライバル企業たちを蹴落として、大成功したというサクセス・ストーリーです。

しかし、ほとんどのケースで、実際の彼らのアイデアのほとんどは独創性がなかったり、失敗ばっかりだったことがわかっています。なかなか失敗が表に出てこないのは、だれも好き好んで、大失敗話を繰り返し話さないからでしょうし、サクセス・ストーリーが衆目を集めやすいからでしょう。
ただ、成功した起業家とそうでない起業家をわけるのは、その失敗からいかに「学習」することができたかどうかだったのではないでしょうか。失敗にこりて再挑戦を諦めるのか、学習して新しいゴールを探し再挑戦するのか。きっと、そこが分かれ目だったのです。

学習が必要であることは、かならずしも起業家に限った話ではないと思いますが、失敗を繰り返しつつ、自分の目指すゴールに突き進んでいく姿は、まるで起業家にとっての価値は、成功することよりも挑戦することであるかのようです。
失敗することが成功者の条件であるかのようです。いわゆる「求道者」ですね。
彼らの挑戦してきた数と、失敗の大きさ。そんなことを考えながら、自分のことを振り返ってみると、自分がなんて小さな失敗にくよくよしているのかと、恥ずかしくなってくることもあります。

4.起業家には、「戦略」が必要

自分がどうやって事業を成功させるつもりなのか、なぜそれが成功すると思うのか、そういった自分なりの答えが必要です。
戦略がないと、あっという間にレッドオーシャンに突っ込むような技術トレンドに乗っただけの事業になってしまったり、大きな成長が望めないような事業になってしまいかねません。

自分の事業がどのようなポジションを占め、ライバル企業には簡単に真似できないような特殊要因(固有技術やパテントなど)を持ち、市場からどうやって認知してもらうのか、などの包括的な戦略が必要です。
こういった戦略から、具体的な商品やサービスの開発方針、販売手法、販売促進などが導き出されるのです。

戦略は意図がないと作れません。つまり、自分で考えて、自分で決めて、自分で実行する意図があってこそ、戦略は作られるのです。そういう意味では、起業家には「戦略」が必要とは、起業家には「意図」が必要と読み替えることもできそうです。

5.起業家には、「幸運」が必要

起業家には、情熱や学習、戦略と執念だけでは足りません。
事業が危ない状況で情熱をもって耐えていたとしても、どこかのタイミングでキャズムを超えて、うまく軌道に乗せないと事業は立ち上がることができません。
また、戦略は流動的に変化されなければ、なりません。想定どおりにライバルが動かないこともあるでしょう。市場に認知されないこともあるかもしれません。そんな状況にあわせて、戦略はつねに換わっていかなければなりません。ただ、戦略を変えても、状況に合わせても、こちらの想定どおりに相手が動いてくれるとは限らないものです。
執念を持って、ひたすら学習を続けていても同じことです。ひたすら耐え続けて、顧客の行動やライバルの動きが察知できるようになったとしても、ある瞬間に、風向きが変わって、事業に追い風がふかないと安定成長ができないものです。
だからこそ起業家には、一瞬のチャンスを見逃さず幸運を呼び寄せる嗅覚が必要だといわれています。

結果論かもしれませんが、日本を代表する大企業のほとんどは、かつて倒産の危機を経験しています。TOYOTA、SONY、本田技研、ヤマト運輸、アサヒビール、アスクル(プラス)、COOKPAD・・・例を挙げればキリがありません。これらの企業が、倒産の危機を乗り越えたのは、執念や戦略だけではありませんでした。法制度の改正、技術革新、市場環境の変化などいくつもの要素が、絶妙なタイミングで重なり合った結果だったのです。
まさに、耐え忍んだ結果、幸運を呼び寄せたのです。

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